芣苢(ふい)

作品名  芣苢
収載書名 『詩経』「国風・周南」 
訳者名  白川静
訳書名 『詩経国風』(『東洋文庫』518)
刊行年代  1990
 その他  子求めのための草摘みの歌。
 
采采芣苢
薄言采之
采采芣苢
薄言有之

采采芣苢
薄言掇之
采采芣苢
薄言捋之

采采芣苢
薄言袺之
采采芣苢
薄言襭之
 
 
芣苢を采
(と)り采る
(しばら)く言(ここ)に之を采る
芣苢を采り采る
薄く言
に之を有
(と)

芣苢を采り采る
薄く言に之を掇
(と)
芣苢を采り采る
薄く言に之を埒
(と)

芣苢を采り采る
薄く言に之を袺
(つまど)
芣苢を采り采る
薄く言に之を襭
(つまばさ)

 
おおばこを
つんでとろ
おおばこを
つんでもと

おおばこを
つんでとろ
おおばこを
つまみとろ

おおばこを
すそにとろ
おおばこを
つまにとろ

 詠いこまれた花   オオバコ
 芣苢は音が胚胎に通じ、その実は「子に宜し」という(『説文』)
 芣苢を摘むのは、子求めの祈り。
 なお、一説に芣苢はハトムギとする。



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